ありがとう。Wake Up, Girls! ありがとう。奥野香耶さん

今、思っている事を書いてみたくて初めてブログを書く。
きっとWUGという最高の七人からなる声優ユニットと、奥野香耶さんの事を少しでも知って貰いたいからでもあるし、自分へのケジメ。
もっとダサい言い方を正直に書くなら吐き出したいだけだ。





2019年3月8日。
さいたまスーパーアリーナにてFINAL LIVEを開催し六年間の活動を経て解散した声優ユニットWake Up, Girls!





ファイナルライブは最高だった。

正直言えば記憶できている部分が少ないし、席はわぐらぶ先行ながらメインステージから真反対の200レベルで近くで見馴れたWUGちゃんがとても遠くてモニターを見なくちゃメンバーの表情も分からないし七人を追うにはモニターだけでは少なすぎる。
自分がツアーを通して大好きな言葉の結晶の開幕ダンスも目を凝らしても見えなかった。
まわりは隣に紫色のビブスを着た方がいるくらいで初めて来たというような雰囲気の方が多かった。


SSAはエクストラステージ」

みにゃみの言ったこの言葉がすごくしっくりくる。
アニメでの聖地はSSAだけどやっぱりWUGちゃんにとっての聖地は東北だと自分は思っていて。

毎年の様に千秋楽が東京ではなく仙台でやれた事。
ワグナーだけで作られた空気感と距離感。
円盤には決して残らない、メンバーが泣きながら思っている事を正直に吐き出したあの日。
開演前からずっと泣いてしまったのに最後は笑顔で終われたあの日。
仙台公演の二日間が本当に最高だった。
なにより半年間に及ぶツアー自体がすごく楽しくて毎週遠征してあっちこっち行ってライブだけでなく思い出がいっぱいだ。WUGちゃんともワグナーさんとも。現地の風景や現地の方とも。

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合間にあったアニサマもアニマもアニレヴも舞台上映会もJAMもわぐりすもファイナルツアーの一部みたいなもんだ。


でもそれを踏まえた上でファイナルライブも本当に最高だったんだ。
WUGちゃんを遠く感じたのも逆に言えばそれだけ多くの方が来てくれた。
WUGちゃんも、ワグナーのみんなも、なんとか座席を 埋めようと頑張って、実際あの景色が生まれたんだ。

緑に埋まるスタンドも人で溢れる会場も目に焼き付けた。

WUG単独なのにさいたまスーパーアリーナにあれだけの人が集まっている事が本当に嬉しかったんだ。



フラワースタンドで埋まった花道も。

WUGは解散が決まってから始まったツアーでも祝い花はとても少なかった。それが寂しかった。
だからリハーサルで入場した時、奥まで続く花が見えて凄く嬉しかった。関係者からもたくさんあっていかに愛されていたかわかる。
花道を見ただけで涙が止まらなかった。



サイリウムの海の中心でPolaris円陣になるWUGちゃん。

偶然にも自分が立っていた場所は去年のアニサマとほとんど同じ場所だ。

あの時もあの円陣を見て凄く感動したが今度はWUG単独により生み出された景色だ。


ロッコ移動により七色にブロックが綺麗に染まった景色も一生忘れない。

ツアーでは定番化していたPolaris肩組み。

自分はツアーではアンコール前に左右の方に確認していつもやっていた。
でもこの日は確認もせず、始まるタイミングになってもやらず自分もまわりの客層に合わせて空気を読もうとした。
でも少し経ってから気付けば両隣の方と目を合わせ肩を組んで揺れていた。まわりも。


涙を流しながら笑顔で歌った。

BtBではWUG最高!と走り出すみにゃみに雄叫びをあげた。


「さようならのパレード」ではツアーで何度か披露していたかやたんのコールを求める煽りが今までにないくらいの感情が込められていて今までにないくらい叫んだのも覚えてる。

「みんなで!せーのっ!」

「Wake Up!!」




そしてメンバーからの手紙。




奥野香耶さんは読み上げた。
 



「4月以降みんなでご飯に行くとき、私は行かないかもしれないけど、
ただそういう人間なだけなので、気にしないでね。フフ(笑)。
私は活動を始めて何年経っても自分をさらけ出せなくて、
まるで水面で半分だけ呼吸をしているようでした。
でも、いまはそうじゃありません。
私が輝けるのは、90%の人が理解できないことをしているときです。
それを好きと言ってくれるワグナーさん。
ちゃんと見ようとしてもわかりづらい存在の私を、
知ろうとしてくれて、本当にありがとうございました。」


涙が止まらなかった。

かやたんはいつだって芯が強くて正直だ。
そして様々な考え方を持っている。

ちゃんと見ようとしても分かりづらい存在。

(自分も当然かやたんを全て理解できているなんていえないけれど)


それ故に誤解を招いたり批判を受けてしまった事もある。



WUGちゃんねるで実況回をやった際に下着について正直な単純の疑問を言及すれば一部からは批判を浴びた。

2016年のFSで単推しじゃなきゃ嫌と話すもすぐブログで撤回するがブログの存在だけが忘れられ前者が一人歩きする(愛知公演にて再度否定する)

あえていつのブログとは書かないけれどある日のブログではイベントでの不満感情を吐き出した事がある。


「ここだけのはなし、あれでもかなり抑えた。
言いたいこといっぱいある。
あんまり言うとブログ的によくないから、ここでも抑えるしかないけどさ、私は。
私は本気で嫌でした。ずっとずっと嫌でした。
本気で消えてしまいたいと思うくらい。
言われたくない言葉だよ。
知らなかったよね、ここまで嫌がってるなんて知らなかったよね。
なんでもかんでも人当たり良くえへへ うふふでやり過ごすことでこんなにも自分を苦しめてしまうなんて。バカでした。 
ここまで言えばわかるかな
本当に嫌なんです
助けてください」



声優である前に人間だ。
偽りの笑顔なんて見たくないし、正直な気持ちを吐き出してくれた方がファンは嬉しい。

でもこのときも一部の批判の対象になってしまった。





また、役者として役に入り込むかやたんは自身と菊間のハイパーリンクに苦しむ(フォトブック参照)


3rdライブ円盤が発売された頃、布教の為にWUGを知らない人にライブを見せた事がある。
その内の二人からこんな事を言われた

「緑色の子はつまらなそうだね」
「この子は笑顔が無い。」

Twitterでも同じ様な文を見た事がある。


誤解していると思った。


「私、この一年でステージでの笑顔が増えたと思います。それは舞台WUG青葉の記録で「キャラと自分は全然違う」っていうのが本当に自分の中で腑に落ちたからなんですよ。
WUGはハイパーリンクを謳っているので私もなるべく菊間をステージで見せれたらと思っていたんですけどそれからは「奥野として立ってもいいじゃん。だって別人だもん。」と思えるようになって変に縛られなくなったのが大きいと思います」
(WUG Festa2017パンフレット)



ーー次にMV収録についてお聞かせください。実際の映像を見てみると、奥野さんが普段の『WUG』のMVと少し違った印象を受けました。

奥野:そうですね。アニメ『Wake Up, Girls!』で私が演じている菊間夏夜を意識しなくてもいいということから、いつもと違う表情になっているかもしれません。『WUG』の曲でMVを撮影した曲はキャラ声で歌っているということもあって、私の表情もキャラに合わせてクールというか影がある雰囲気になっています。『One In A Billion』は『WUM』の奥野香耶で撮影したのでいつもと違った印象に映っているのかもしれませんね。 
(2017年リリースインタビュー)



ずっとライブで笑わないというか、笑えない時期がありました。つねにカッコよくしなきゃって思っていたんです。だから、奥野香耶を出す機会がなかった。当時は、ハイパーリンクということがすごく謳われていたのもあって、あたしってどこにいったんだろうって。自分という人間が消えたように感じていました。
(2019年ファイナル直前インタビュー)



かやたんは誰よりも菊間を意識して演じていた故に端から見たら起きていた「誤解」。


手紙のご飯のくだりも理解できなかった方がいた。
当たり前だけどあの文は悪い意味は含まれてない。

そんな誤解を招きかねない言葉や、ツアーと同じように唐突な笑いを誘うみにゃみのショタボイスなどあの大舞台で恐れずに言ってのけてしまうところもかやたんらしいと思った。


ツアー中、あるワグナーさんに言われた言葉だ。

「かやたんのどこが好きなの? なんかかやたんって怖くない?たまに厳しい事も言うし」 

彼に悪気はないし、彼を責めようとも思わない。
彼はきっとかやたんを知ろうとしない90%側の人間なだけだと思う。
WUGが好きでも誰もが全員の出演番組やラジオを追えるわけじゃない。
かやたんを知ろうとする人間とWUGだけのかやたんを見ている方と見えているものが少し違うのだろう。 




ーーーーーー


Q.奥野さん結構不思議で個性的な一面もあるんですが、そういう面ってあまり『Wake Up, Girls!』では出さないですね。

奥野
「場所が無いですね? だからまだファンの方にはバレていないと思います(笑)。私個人は全然出してもいいと思ってるんですけど…出す機会がないので。でもファンの方はどっちがいいんでしょうね、今のままの私のイメージがいいのか、ちょっと毒を吐いたりもする私もいいのか。隠してるわけじゃないので、そのあたりも模索していきたいと思います(笑)。

私ってあまり話さないと思われがちなんですけど、普段はよく喋りますし。でもステージ上ではなかなかそれができなくて、「これ言っていいのかな?」とか考え込んでいる間にコーナーが進んでしまったりが、よくあります。だから色々出したい気持ちはあるんです。私会話に割り込むのが苦手なので、誰かに振ってもらわないとなかなか入れないんです。」
(2014年WUG公式インタビュー)


「私は一人や二人ならいくらでも喋れるけどそれ以上だと話さなくなるよ」
(2016年中央大学ソロトークイベント)



かやたんは自身がパーソナリティを務めるラジオ
西田望見奥野香耶のず~ぱらだいす」では相方の西田さんと和気藹々と話す。
最初こそは西田さんの圧に負けていたが途中からは負けじと切れ味ある事を発言する様になりイベントでも会場を沸かせる。
まるでWUGとは別人だ。

そんなかやたんがツアーPart3開始とともに顔を出す。
MCの度に会場を大笑いに包み込み沸かせた。

順番的に一つ前のあいちゃんがいつも素晴らしく胸がほっこりする様なMCをして下さるのでちょっとしんみりした雰囲気をいい意味でぶち壊す様なMCだ。
バランスの取れた東北コンビだと思った。その流れが定番になっていた。


大阪、横須賀、愛知で見せた自分のMCにまゆしぃやななみんを強引に巻き込む姿には誰もが驚いただろう。

「こわい!巻き込まれ事故だよ!」

あのななみんですらタジタジだ。

徳島公演では地下鉄ラビリンスのラップを噛んでしまうとごまかす様に叫びをあげ会場を驚かせ盛り上げた。



他のメンバーを推しているワグナーさんたちに会う度に言われた言葉がある。


ー「かやたん、最近なんか変わったよね。」ー


かやたん推しから見ればかやたん自身はそれほど変わってはいないがWUGで見せる顔という意味では変わった。
ファイナルツアーが始まってから「ワグナーさんの笑顔」をという言葉をひたすら特集番組やステッカー、インタビューに使っていたかやたんだからpart3でみんなが悲しまないように気遣っている優しさにも思えた。


ツアー中、かやたんのお母様と少しだけ話せる機会がありかやたんのMCが良かった事をお伝えするとこう返ってきた。


ー「あの子がデビュー前からず~ぱらで見せるような面を出せたら面白いと私はずっと思っていた」ー

これがあの「手紙」に収束する。

僕は残りの10%の人間としてかやたんの事をこれからも応援していきたいと思った。


また、手紙の冒頭で

「「岩手県から来ました、奥野香耶です!」
その瞬間、審査員全員のペンが動いた。」


これが意味するものは何なのか。
岩手県であり東北かもしれない。
東北を舞台したアニメである以上東北出身者がひいきされたとも考えられたのか。


かやたんにしか分からないがただ、かやたん自身がWUGでデビューした事に葛藤を抱いていたしそれはWUGファイナル直前のインタビューでも語られている。


手紙の最後
「Wake Up, Girls!の成り立ちを考えると、
ちゃんと私がここに選ばれた意味を作らなければという気持ちは、
明日以降も変わりません。いつでも心は故郷に。」




長くなってしまったがそれくらいかやたんの手紙には色んな想いが込められていた。

勿論それは他のメンバーも変わらないしみんな素晴らしい手紙で、自分はひたすら泣いていた。


あっという間に最高の時間は過ぎた。

「泣いてるだけじゃWUGらしくない。最後は笑顔で終わるべきだと私は思う!」

まゆしぃの煽りにはいつも助けられる。
泣いたけど最高に笑顔で盛り上がれたと思う。
仙台千秋楽のあの日と同じだ。
ただ一つ違ったのは「次」が無いことだ。

メンバーが泣きながら手を振りステージから消えていくのを見送るとしばらく放心状態になっていた。


座席で立ち上がれず隣の紫ビブスを着た方に心配され声を掛けられたが記憶があまり無い。

ファイナルライブで使ったWブレードも座席に置いてきてしまったようだ。


ライブは最高だった。でもこれが最後なんだ。
溢れる涙を堪えながらお見送り会に参加し笑顔でWUGちゃん一人一人に

「ありがとう。」

と伝えた。


その後は帰るつもりだったがワグナー数人と3時まで呑みに付き合わされた。
感謝してる。あのまま帰っていたらきっと寂しかっただろうし、何より呑んでいるワグナーとも今後はもうあまり会う事もないだろうと思っていた。

そんなこんなで2019年3月8日が終わっていた。



次の日はかやたんが出演している舞台プロジェクト東京ドールズがあり、新都心を朝出ると会場に向かったがもう既にこの時自分の気持ちが沈んでいた。
次の日の千秋楽チケットを他者に譲る事も頭がよぎるくらいだ。

舞台が始まるとまさかのWUGファイナルに触れる一幕があった。


ここにいるかやたんはもう声優 奥野香耶個人として歩き出している。そんな気がした


そんな土曜日。
ブログが更新された。
メンバーが思いを綴る中、かやたんのブログは短くどこか意味深だった。
やっぱり解散に納得していない部分もあったのかな。
分からない。


解散が発表された時、ファミ通動画でもぺらじラジオでもpart1パンフレットでもどこかかやたんは納得していない様子だった。
「なぜ今?もったいない。もっとやれる事があった」

芯が強いかやたんらしい。

そんなかやたんがあの盛岡公演で誰よりもワグナーに解散という事実と向き合わさせてくれた。

それまでファイナルツアーなのにWUGちゃんは「解散」に触れないしいつも明るくてワグナーもそれを分かってて避けてきたけど正面から向き合う素晴らしい公演だった。

それなのに

仙台公演でかやたんがMCで言った
「受け入れていない人がいてもそれでいい。
だって私もそうだし」

の言葉が突き刺さった。

なんて残酷な人だろう。
貴女が誰よりも向き合わせてくれたのにそれを本人が否定しているんだ。

でもこれもかやたんらしい。
本人の素直で正直な本音だろう。
それに実際救われたし優しい。


そう、自分はずっと受け入れてたつもりだったけど解散が怖くて怖くて仕方なかったんだ。

ファイナルツアーライブに通い公演数が少なくなる度にどこか寂しさや不安を抱えていた


ーーーーーーー


2018年6月15日。

先日4月1日にユニット結成5周年を迎えることができました。
皆さまのあたたかい声援、支えがなければ辿り着くことはできなかったと思います。
心より感謝申し上げます。
本日は皆さまへ大切なお知らせがあります。
声優ユニット「Wake Up, Girls!」は、2019年3月をもって解散することとなりました。
5年という歳月の中で、様々な活動を通じ、これからメンバーそれぞれが目指す夢を描いた時、メンバー、運営スタッフとで何度も話し合った結果、個々の道を歩んでいくことが、さらなる成長に繋がると考え、ユニットの解散という結論にいたりました

ーーーーーー

わぐらぶからメールが届いたのはちょうど会社の休憩時間だった。
忘れもしない。

自分にとってWUGは人生だ。
軽い言葉じゃない。
実際人生を変えられた。

ある日、監督が
「お前の人生を勝手に背負わせるな。知るか」
Twitterで呟いていて思わず返信してしまったほどだ。それでも僕はWUGに出会い人生が変わったと。


WUGに会うまでは県内から出るなんて年に二回くらいだったし、あらゆるイベント、お渡し会、ハイタッチ会、サイン会、握手会、夜行バスに乗るのも、ネットカフェに行くのも、東北や徳島に毎年行くのも、知らないファンの人たちと交流する事も無かった。
人見知りな自分が企画なんてやる性格では無かったし変われた。

きっかけはアニメWUG。

アニメを見た時、当時は触れるのにタブーだった震災を題材にしていて驚いたし9話に衝撃を受け、「言の葉青葉」の歌詞に泣いた。

ライブをみて感動してイベントはできる限り全部参加して応援しようって決めた。

でも当時は決して今みたいにWUGが受け入れられて無かった。

WUGという名前は醜い蔑称で呼ばれていたし、ワグナーというだけでなんだか馬鹿にされていた様な気がする。

監督はTwitterであらゆる批判に噛みつき、また監督を必要以上に面白がって批判する人間もいた(それは今も変わらない)

アニメも他アイドルアニメと比較され、批判されるべきない箇所まで事実をねじ曲げられ批判の対象にされていた。

あらゆる大型フェスイベントに出る度にまゆしぃが
「WUGの名前だけでも覚えて帰ってください」
なんてまるで新人ユニットが言うような事を言って謙虚さと誠実さを見せていた。

アニメが終わって先が無いのかと思いきや3rdツアーで舞台化の発表や僕らのフロンティアが披露され、
声優ユニットとしての初タイアップという事で盛り上がった。
東北イオンとのコラボも発表された。 


灼熱の卓球娘がニコ生で放送されエンドロールで
僕らのフロンティア」が流れると


「WUGまだやってたんだ」

なんて言葉が流れたのが印象的だ。


その一ヶ月後、WUGフェスにて新章が発表される。

WUGの再スタートだ。

会場を出ると入場時には無かったパネルがズラリと通路に並び心踊ったのをよく覚えている。

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当時から解散すると言っていた人がよくいたから。


2017年は激動だった気がする。

「ゆき模様 恋のもよう」が生まれた舞台から始まり、あにゅパでWUMが発表され、恋愛暴君とのタイアップ、東北盛岡チャリティーライブでTUNAGOの発表と4thライブツアーにRGRの誕生。アニサマへの帰還。
初めての横浜アリーナ(アニマックス)
そして新章がついに始まった。

新章が始まると「旧章」なんて言葉が生まれ、毎週放送される度にワグナー同士が衝突していた。

これは解散のすぐ後にもみられた光景だけど、誰が悪いとかじゃなくてみんなWUGが大好きでWUGと東北の事を本気で想っているからこそだ。

僕みたいな冷静ぶってるだけで自分の意見を述べられない傍観者が一番最低なのかもしれない。

よっぴーが茨の道が続くと言っていたけどその通りで決して平坦ではない道のりをWUGちゃんは駆け抜けた。
理由は未だにわからないが新章アフレコ時や舞台稽古時にメンバーみんなで泣いたそうだ。

それでもWUGちゃん自身のライブパフォーマンスなどの頑張りやファミ通WUGちゃんねるなどの協力もありワグナーはどんどん増えていった様に思う。


監督が昔話していたWUGの契約期間のようなものやカレンダーが発売されなくなった事、CDの売り上げを挙げて解散すると言っていた人はこの時もまだいたがそんな人を横目に無視していた

「解散するわけがない」 


2018年になると新たなタイアップ曲スキノスキルが発売され福島チャリティーライブにメンバーの夢であった東北ろっけんソロイベント、五周年バスツアー、WUG舞台第二弾青葉の軌跡などがあり軌道に乗ってるのだと思った。グリフェスは確かに幕張イベントホールをうめれなかったが。


「舞台青葉の軌跡」を見に行く最中に父親から連絡があり、体内にガンが見つかったと報告があった。
手術できない箇所にあり、それは既に大きく肥大していて末期癌とも呼べるものだった。
母を乳ガンで亡くし、フラフラと生きていた時に出会ったのがWUGだ。

頭が真っ白になったが舞台で頑張るWUGちゃんを見ていると元気を貰えた。

まさにWUGは支えだ。

生きる希望

その一週間後。

突然の解散発表だった。


凄くショックだったが少しずつ受け入れ納得した。

そういえば2017年WUGちゃんが出演した翼ライブのMCで田中公平さんがレコーディングの為にWUGちゃん七人揃えるのが凄く大変だったと。
ななみんもこう語ってるし舞台やってる時のぺらじでも稽古にメンバーが揃わない話をしていた。
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WUGちゃんが声優個人として活躍していく時が来たんだ。
だから解散も必然でありどちらにしろ近い内に有り得た事でそのタイミングが来たんだ。
WUGが解散してもかやたん個人のイベントを自分は追い続けるだけだ。


こんな風に思っていた。

そうやって何とか自分を納得させていたんだ。

解散発表をしてすぐ「ず~ぱらイベント」がありツアー市原公演リハーサルでもいつもと変わらないメンバーが見れた。

そこからは解散の悲しみなんか吹っ飛ばして最後まで走り抜けられた。

かやたん、WUGちゃんに感謝をしたくてフラスタを出したりしたし、ツアーの途中までず~ぱらのメッセージ企画をしていたけど終わってからは解散日に向けたかやたんへのメッセージ企画に切り換えた。
ツアー会場各地で集めて、熊本に関しては半分はメッセージを集める為に急遽参加を決めて新幹線で向かい昼公演のみ参加して帰った。
(熊本在住ワグナーさん数名からメッセージをいただけた)
ツアーを通してかなり多くの方に一方的に話しかけメッセージをいただけた。突然にも関わらずワグナーさんはみんな快く引き受けて書いて下さったし中には自分は企画とか参加した事無いから嬉しいといってくださる方もいた。
Twitterを見て参加してくれたみんなもありがとう。

元々人見知りで話すのも苦手な自分なので話しかけるのにもかなりの勇気がいるし、いつも帰ると凄く疲労感を感じていた。でも悪い気はしなかった

ーーーーー


だから3月8日を終えて舞台を見て帰った時、自分の中でやりきったというか脱力感が生まれてしまった。
何をするのにもやる気が起きない。
気付けばTwitterを見るのも疲れてしまっていた。
イベントに参加する気も起きない。

解散後にあったかやたんの二つのイベント。
前の自分なら応募して行っていただろう。
開設してから毎年行っていたアニメジャパン。
行く気も起きない。

こんな脱力感は初めてだ。 

解散は悲しい。
でも決して悲しいだけじゃない。
悲しいなんて表現はWUGちゃんに失礼だ。
そう、これは寂しさだ。

WUG七人がわちゃわちゃするのもライブももしかしたら今後舞台とかでみれるかもしれない。

でも声優ユニットWUGはもう存在しないし、毎年のリリースイベントやフェスへの出場。
そして何よりツアーで七人が全国をまわる事は無い。
ブログも無い。

とても辛いがそろそろ前を向かないといけない。
「土曜日のフライト」
の歌詞のように。

WUGちゃんはもうそれぞれが前を向いて歩き出している。


だったら応援し続ける事。
七人を。


そしてWUGから受け取ったものを紡ぎワグナーがずっと伝承していく。

それが自分に出来る事。



「後にも先にも、こんな素敵なグループはないと思います。いま気づかれなくてもいい。
5年でも、10年でも、20年先でも、WUGってすごいグループだったと言ってもらえる自信があります。」

あいちゃんが手紙で述べた文だ。

自分もワグナーだったからこそ出来る事をしていきたい。

東北との繋がりも大事にしていきたい。

言葉で言うのは簡単だ。

イベントが無ければ足が動かないかもしれない

人間だから時間が経てば思いも薄れる。
それでも出来る限りの事をしていきたい。

人それぞれ出来る事も違うと思うし自分に出来るやり方で。 

例えばかやたんが去年の3月11日はかやたんはこうブログに書いた。 


「このブログ見たあと、もしよかったら
「3.11」って、検索してみてね。」

今年はブログが無かったからメンバーは書けなかった。だったら代わりになるべきだったのに自分は何もできなかったし後悔している。
東北だけや3.11の日だけに何かすればいいという話ではないが一番関心が集まる日だ。

ーーーー

そしてかやたんが解散後もワグナーを東北に連れていきたいといっていたけど既にWUGと、かやたんがもたらした影響が出ている。
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かやたんの誕生日にチケット発売なんて運命的だなと思う。

もし良ければ行きませんか? 会場で待ってます。



そして来週、土曜日のかやあいSSPイベント翌日。

May'nさんのツアーチケット取りました。

もうライブはしばらく行く事ないと思ってたけどこれもWUGちゃんが紡いでくれた絆だから。

May'nさんがワグナーになったあのねんどろいどライブに自分もいたし、サプライズコラボのWUGフェスも、あにゅパも、WUMリリイベも、4th千秋楽昼もずっと見てきたから。

May'nさんに感謝を届けたいから。

出来る事から始めよう。



最後に。
本当にありがとうWUGちゃん。
WUGちゃんに出会えて良かった。
幸せな時間をありがとう。

そして声優の

吉岡茉祐さん
永野愛理さん
田中美海さん
青山吉能さん
山下七海さん
奥野香耶さん
高木美佑さん

これから宜しくお願い致します。


2019.3.31






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